『コア・コンピタンス経営』
ゲイリー・ハメル&C.K.プラハード著
「コアコンピタンスは未来への競争戦略」
■感想
・文庫なので持ち運びやすい
・黄色いカバーでなんか元気出る
・日本企業の例が多くピンときやすい
・他の経営戦略にはない視点
・起業したい人は読むべし
・コアコンピタンスが書き間違えてないか不安
何度も読み込みが必要な一冊です
■読書メモ
①コア・コンピタンスとは?
「その企業の中核となるスキル」
=それが顧客の利益の中心になっているもの
言語化しにくいが顧客はメリットとして認めている
技術そのものではない
例:アップル
ユーザーにフレンドリーなインターフェイス
②ストレッチ戦略&レバレッジ戦略
70年代~80年代の日本企業が
経営資源が乏しい中で成功できた理由そのもの
社員の野心が経営資源を上回っているというストレッチ状態こそが
競争優位を生み出すエンジンの燃料である
「ストレッチは経営資源のレバレッジの母」
「目標」 > 「経営資源」
↓
必然的に比較的少数のコアコンピタンスに投資を絞らざるをえない
or
やり方を根本的に変えざるをえない
↓
経営資源に最大のレバレッジがかかる
↓
大飛躍
例)コマツ
「世界最高品質を誇る米キャタピラ社に品質で対抗する」
コマツがそう宣言したとき、
当時コマツの品質レベルはその半分以下だった。
しかし、そこからわずか3年で
世界最高品質を達成、デミング賞の栄誉に輝いた。
例)英国航空
「世界で愛される航空会社」
1987年、民営化直後のスローガン。
サービスが悪いことで有名。
消費者は誰も信じなかった。
しかし、それかわずか5年後
92年のビジネストラベラー誌で大西洋路線で評価1位
全世界でも評価2位にランクインされた
大飛躍が必要な目標を立てたとき、常識的な手法は捨てざるを得ない
より多く、よりうまく、より早くでは達成できない
挑戦課題を設定すると
根本的にやり方を変えざるを得ない
会社に前進エネルギーを与える夢は、
単なる突撃の雄たけびではなく
微に入り細に入り考えられた建設的なものである
【制約がアイデアを生む】
例)ベトナム戦争時の北ベトナム軍
米軍による橋の徹底爆撃
その状況でも兵隊・資材を移動できた理由
水面をわずかに下回るところに橋を架けた
偵察機には発見できない
しかし、人や車両は移動できる
③疑問を持たない人に未来は見えてこない
幅広く、深く、好奇心をもつこと
子供のような目を持つ
天真爛漫になること
「どうしてお星さまには触れないの??」
例)スウォッチ
40ドルでカジュアルな時計を作る
きかっけは社長のひとこと
「なぜ我々は日本製品に太刀打ちできないんだ?」
その問いへの答えを追求したことがスウォッチの成功につながった
コア・コンピタンス経営―未来への競争戦略 (日経ビジネス人文庫)/ゲイリー ハメル
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