『脱サラ農業で年商110億円!』
鈴木誠
脱サラ農業で年商110億円! 元銀行マンの挑戦/鈴木 誠
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ゼロから起業し、6年で年商110億円を達成した
男が明かす「儲かる農業」の仕組みとは?
【著者略歴】
鈴木 誠
株式会社ナチュラルアート代表取締役。
昭和41年青森県生まれ。
慶應義塾大学商学部卒業後、
昭和63年東洋信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)入行。
本店営業本部にてベンチャー投融資、上場関連業務担当、
野村證券・企業部への研修派遣などを経て、
平成10年同行を退社。
平成12年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(ビジネス・スクール)修了後、
日本ブランド農業事業協同組合の設立に参加し、初代事務局長に就任。
平成15年3月に株式会社ナチュラルアートを設立、
農畜産物等の生産・加工・販売、農業経営のコンサルティングを行っており、
設立7年目にして、年商110億円の企業に成長させた
【読書感想文】
・結局は、取り組む人間の熱意とビジネス力で結果が決まる
・ビジネスケーススタディとしてもよし
・自己啓発書としてもよし
・戦略の教科書としてもよし
・表紙の著者の写真、Tシャツがプーマなのもなおよし
・銀行出身者はつわものが多いなぁ、、、
【まとめ】
①経営は奇跡の連続
背景には多くの人の協力に基づいた奇跡の連続がある
経営にしろ、農業にしろ自分ひとりの力では何もできないのだ
感謝の心
毎朝神棚に手を合わせてから仕事を始める
毎年6~7回はお伊勢参りにいく
志の時代
幕末の志士のような結びつき
やらなければいけないという志
on the same boat
同じ船に乗って大海原に航海に出る覚悟で事業に取り組む
②ラーニング・バイ・ドゥーイング
為すことによって学ぶ
肉付けは物事を進めながらやっていけばいい
最初の段階では考えていなかったことでも、
やっているうちに新たに思いついたことを肉付けしていけばいい
③戦略
◎ポートフォリオ戦略
安定の鍵を握る
分散投資
◎バリューチューン・マネジメント(マイケル・E・ポーター提唱)
製造、物流、販売・マーケティング、アフターサービス
各プロセスにおいてバリュー(価値)を付加していくのが企業活動
川下まで付加価値をつけていく
きゅうりであればまっすぐな方が箱詰めしやすい
ひと箱に入る本数が多くなり、運送コストが下がる
規格外品をお金に変えられたら農家は収入アップできる
曲がったキュウリは農家にとって埋蔵金
◎戦略的CSR
=本業そのものが社会貢献でなければならない
これからの企業は、CSR活動と事業戦略を一体化することで
新たな競争優位性を手に入れることができる
◎理念を可視化する
なちゅらるあーと1号店
直営店
◆100年続く経営
「儲ける」という字は「人を信じる者」と書く
信頼関係をもとに生まれてくるのが
利益だということを示している
◆努力と覚悟
自己満足は成長を阻害する
未来を切り拓く人は現状に満足などしない
学問の差とは努力の差
世の中で名を成している成功者
誰もがストイックで
その状況を長く継続できた
短期間必死で頑張ることは誰でもできる
5年、10年、20年、30年と一生続けていくのは
簡単に真似できない
経営や人生は予測できないことが起こる
すべてを予見することはできない
事前にできるたったひとつのことは
絶対にあきらめないという覚悟をすること
◆「大峯千日回峰行」満了 塩沼亮潤大阿闍利
人生はつまるところ、
人を怨まない、人を憎まない、人のせいにしない覚悟を持つことが出発点だ
現実を受け入れ、愚痴らず、精一杯生きること。
そこから道は拓けていく。
与えられた環境のなかで深く感謝し愚痴を言わず最善を尽くす。
それには忍耐や努力、ときとして苦しみも必要になるかもしれないが
己の心は己の力でしか変わらない