『わかりやすく〈伝える〉技術』
池上 彰
わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)/池上 彰
¥777
Amazon.co.jp
テレビの現場で培ったノウハウをすべて公開!
10万部突破のベストセラー!
こどもニュースの父親役でも有名な池上さんの著書です。
昨日、NHK『会社の星!』の収録で
はじめてTV収録というものに参加しましたが、
司会のアンジャッシュのトーク、コメントに
思わず唸ってしまいました。
そのときかんじたのが
「わかりやすさ」
の重要性。
テレビは特に短い時間で、
いかにわかりやすく伝えるかが勝負。
一流のコメント力に目からうろこでした。
でもこれって仕事でも同じだな~。
と思いつつ手に取ったのがこの本です。
わかりやすく伝える「技術」が
文字通りわかりやすく書かれています。
特に、前半の
「わかりやすい文章を書くためのノウハウ」
がかなり使えると思います。
自分的には意識的・無意識的に
やっていたことが言語化されている箇所です。
文章力に悩んでいる方は参考になると思いますよ!
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【まとめ】
①「わかりやすく」するステップ
1.読み手、聞き手に地図を渡す
●相手に「これからこういう話しをしますよ」とリードを伝える
・相手は結論はここにいくんだな、と分かってきけるので安心して聞ける
・結論 →中身 →結論 とサンドする
=腑に落ちる、納得感のある話を聞けた(気がするので)と満足感上がる
●話の目的地と到着時刻を教える
「いまからお時間を3分頂いて説明します」
「御社のコストを年間1400万円削減できる話です」
→プレゼンの場合、終わり時間を伝えると聞き手は安心する
2.つかみを工夫する
・笑い
・最初にメリットを伝える
(「御社のコストを年間1400万円削減するお話です」)
3.「3の魔術」を使う
人間がぱっとインプットして記憶に残る限界値
わかりやすい話の構成の鉄板
少なすぎて物足りないこともなく、多すぎて聞く前にげんなりすることもない
4.キーワード力
メモを取りたくなるような言葉を意図的に埋め込む
記者が見出しにしたくなるような言葉を意図的に埋め込む
★キーワード力アップの秘訣
→リズムのいい、興味をひかれるいいフレーズをたくさん見ておく、真似、アレンジ
「若者よ、イヤホンを捨てよ、聞き耳を立てよ」
→寺山修二『若者よ、書を捨てよ、町に出よ』をもじった
そのキーワードが話の柱になる
5.階層化する
話の柱と枝をつくる
②短い文にすれば文章がうまくなる
・1つの文に、1つの要素
・文をポンポン切る
・専門用語は使ってはいけない
・わかりやすくなる
・短い文でたたみかける
・リズムもよくなる
・接続詞をつかわない
(=結果的に、使わなくても意味が通る、論理的な構成になる)
・ノイズをカット
(=伝えなくてもいい情報ならカットする→伝えたいことに聞き手も集中できる)
③「無知の知」が大切
わかりやすい説明の準備
→相手が何を知らないか?それを知ることを知ることから始める
・キャスター時代、ある経済ニュースがわかりにくかったので文句をいった
→経済デスクの返答
「わからないのは、お前が馬鹿だからだ」
この姿勢ではわかりやすいニュースはつくれない
・「この駐車場は、ユニバーサルデザインの駐車場です」
→デザイン会社専用の駐車場だと思ってだれも止めていなかった
相手がどんな言葉を知らないか、理解できないか知った上で説明することの重要性
◎パワーポイント
・キーワードのみ、文章かかない
・もちろん読んでもわからない →だから聴こうとする
・大事なことは一目でわかること
・1枚40秒で (見出し+3行)
◎テレビコメント
・期待を裏切ること
→角度を変えてコメント、ありきたりなことは絶対言わない
・空気を読むこと
→全体のバランス見る、話をかき乱すのはNG
自分が何を期待されているかを察する
・わずか20秒でおもしろいことをしっかり言える人だけが
テレビで生き残っていく
◎「みなさん」には要注意
・「あなた」に話しかける
・「みなさん」と言われると、自分でないと受け取る
→「誰か警察読んでください」だと誰もよんでくれない
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昨日は『会社の星』の収録終わって
名古屋から会社に帰って8月に向けての打合せ。
終わって社長に報告しようとしたら
「5秒で説明して」
と一言。
さすがにそれは無理やろ
と思いつつも
わかりやすく伝えらることの重要性を
痛感しましたとさ。
『わかりやすく〈伝える〉技術』
池上 彰
わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)/池上 彰
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