この夏期休暇中にお会いした
経営者の方・ビジネスパーソンの方々から学んだことをまとめます
株式会社ウィズ
横井昭裕社長
世界で最も売れた玩具「たまっごち」の生みの親
「発想法の秘伝」
プロフェッショナル 仕事の流儀 玩具企画開発者 横井昭裕の仕事 ヒットの秘密は“トゲ”にあり .../出演者不明
¥3,675
Amazon.co.jp
当時セガと合併、倒産の危機が迫っていたバンダイ
たった2000万で世界的大ヒット商品を生み出し再建
宇宙は無から生まれた
ピンチはチャンス
何もなくなったところから夢が生まれる
企画は
「馬鹿じゃできない」
「利口じゃできない」
「中途半端じゃ、なおできない」
①表面をマネするのではなく、成功要因をマネする
●過去(=成功要因)を知り、今(=流行り)を知る
●過去の事例に、これからのヒットの要素がすべて詰まっている
→人間の感性はそれほど変わるものではない
過去に流行ったもの =人の心をつかむ要素を含んでいる
●らせんの法則
→同じものが一定間隔を空けてヒットする、ただし時代を反映して形を変形した上で
●同じ業界にヒントはない 「玩具屋に、未来のおもちゃは置いていない」
→他業界にアイデアの種を求める
●「たまごっち」=「アクアゾーン」+「ゲーム&ウォッチ」+「へたうまブーム」
「アクアゾーン」 →当時流行っていた熱帯魚をPCでリアルタイムで飼うゲーム
「ゲーム&ウォッチ」→任天堂の大ヒット商品(ドンキーコングなど、手軽に持ち歩ける)
「へたうまブーム」→素人が描いたっぽい絵が流行っていた
→掛け合わせたものがたまごっち
●表面的な真似はダメ
・「ニューたまごウォッチ」
→ただのパクリ
・「ファービー」
→育成遊び+リアル(流行)+アニマトロニクス(過去にはやったおもちゃ)
②成功しても、失敗しても、分析を忘れない
自分なりに分析を重ね、
フレームワーク・セオリーを見つけ、
アイデアの成功率をハカれるようにする
■成功例の分析
「メンコ、ベーゴマ」
「ミニ四駆」
ともに大ヒット商品。
一見まったく異なる消費品だが、
分析していくと共通点が多数ある。
・安い
・コレクション性がある(=ステータス)
・勝負する面白さ
・改造できる
・子供同士のコミュニケーションツールとなっている
成功要因を抽出して、
フレームワーク化していけば、
成功に再現性が生まれる
■失敗の分析
占いゲームの場合
・失敗商品 「アストロスター」
→ネーミング、デザイン 男っぽい?のが失敗原因?
・改善 →「女の子っぽく」「ハート形」要素を取り入れる
「占いゲームは売れない」で終わっては、進展がない
軸(コンセプト)はぶらさずに
本当の失敗要因を探り当て
横展開する(切り口変える)
③「大きく損しないように」チャレンジする
・「新しいチャレンジはミカン箱の上からスタートしろ」
→机は使わないくらいのつもりじゃないと、新しいことは儲からない
・ピンチはチャンス
→調子のいいときは誰もチャレンジしたがらない、
悪い時ほどマイノリティーにチャンスがある
◎希少性は欲求を生む
→白たまごっち (事前調査で一番評価が低かったため生産数が少なかった)
◎いいモノ、いいアイデアが必ずしも陽の目をみるわけではない
・アイデアを形にする技術、ビジネス力が必要
・「人を知る」ことが重要 →自社人材の適材適所、クライアントの好み
◎粘り腰
一度や二度否定されたからといって引きさがるな
◎アイデアは訓練、磨ける
・新聞を読んで5個アイデアを出す訓練を毎日やる
→そのうち見た瞬間にアイデアが出るようになる
意識、右脳
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横井社長は写真は怖そうですが(失礼)
とても気さくでトークも面白いユーモア満載の方でした
プロフェッショナルとしての意識の高さには感銘
クリエイティブな人がいるのではなく
クリエイティブな習慣を持つ人、訓練をしている人がいるだけなのだ痛感
ふくろうを飼っているそうです
人とは違うこだわり・熱中できることを持とう