『売れ続ける理由 ~1回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法~』
さいち代表・佐藤哲三著
ダイヤモンド社
売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法/佐藤啓二
¥1,500
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おはぎの本かとおもったら全然違った(笑)。
「商売のなんたるか」
「経営のなんたるか」
を熱く説く一冊でした。
餃子の王将の社長をはじめとした
超有名企業のトップかをはじめ
全国600社超が研修・視察に殺到するという
仙台の小さなスーパーさいち
ここのおはぎは1日平均5000個
お彼岸のときは1日20000個売れるそうです
示唆に富んだ本ですが
単なる田舎のスーパーの経営奮戦記という
レベルを超えているように思える
いろいろなビジネス書を読んで
知識の下地があると
さいちを経営されている
ご夫妻の凄さがよりわかると思います。
数字を日々アナログで記録し続けるというのは
前にカンブリア宮殿に出ていた
エーワン工業の社長さんもやっていた記憶が
成功者のマインド・行動習慣は共通していると痛感
逆もまたしかり
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「商い」は「飽きない」
毎日飽きることなく自分を磨き続ける
毎日の出会いを大切にしながら、
常に改善し、常に新しいアイデアを生み出す努力が必要
①現在の常識を疑ってかかる
惣菜部門だけで1日平均100万円売る秘訣
お客さんからリクエストがあれば1品だけでも作る
中小は大手ができないことをやる
手間がかかるし面倒なこと、それをやらないから売れない
当時「和食惣菜はダメ」が常識だった
他のスーパーの人からは「そんなもん売れない」と揶揄された
実際に店頭に置いてみると売れていった
惣菜が売れないは先入観でしかなかったのだ
お惣菜をがんばることはリスクヘッジにつながる
仮におはぎが何かあったときのため
たとえシロでも3日間は営業停止せざるを得ない
②数字を見続ける
「アナログ閻魔帳」の威力
商売はその日1日が終わったときにきちんと振り返るのが重要
・過去-現在-未来という継続的思考が身に付く
・銀行からの信頼が増す
・同日比の対照表が20年分以上蓄積
→変化の原因がつかめる、正確に予測ができる、だからロスをゼロにできる
・記憶は曖昧、数字は正確
③正しくない商売は長続きしない
「正しい」という字は5感の集約
そのうち1つでも欠けていても「正」という字にならない
忙しいからといって少しでも手抜きがあったら
商売として正しくない
長続きすることが何よりも大事
そのためには共存共栄
近くに大手スーパーが出店する度にさいちの売り上げ上がった
利益は取りすぎない
お客にそっぽを向かれる原因になる
一生懸命働いてくれる従業員のためにも
利益は絶対生み出さないといけない
お客さんがニコニコ笑顔で、
たのしく買っている姿を想像しながら作る
キャバレーから学んだ朝礼
厳しくするなら一貫してやらないといけない
叱るときは皆の前で
誤解があっても周りがフォローしてくれる
うまくいったときはうんとほめる
「頼んだぞ」の一言がいちばん効く
レシピ(マニュアル)を排除
指導した従業員が、次の人に教えることでもっと伸びる
人に教えるにはさらに勉強しなければいけないから
無心になれる時間をつくる
アイデアが浮かぶ
夜ぐっすり寝て朝パッと思いついた商品は100%売れる
ちょっとした工夫で商品は売れる
開店9年目、安売りチラシを全面廃止したのが転機
安売りチラシの弊害
安ければいいお客しか来ないから
従業員もただ売るだけになる
サービスが向上しない
瞬間風速で売り上げは上がるが、広告費が利益を圧迫する
売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法/佐藤啓二
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