横山弘毅のブログ Education & Marketing

教育イノベーションとマーケティングに関することを主に発信するブログです

洞窟がある超人気書店・ツルハシブックスに学ぶこれからの繁盛ビジネスの創り方


昨日はトーハン(書籍の取り次ぎ会社)の水井都志夫さんと、
ストーリーブランディングのプロ・川上徹也さん主催の

「ストーリーで書店を輝かせる、モテる書店フォーラム」

というイベントに参加してきました。

モテる書店対談

そこでゲストスピーカーとして登場した、
新潟の

「超人気書店」

ツルハシブックスさんの事例を
ご紹介したいと思います。

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 ネット全盛時代に、
 価格・便利さ意外の価値を
 どう提供するのか?

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がテーマです。


■街の本屋さんが消えていく・・・・

ご存知の通り、いま日本全国で
急速に街の本屋さんが消えています。

Amazonなどのネット書店
大手チェーン書店

に押されるかたちで
廃業する書店が相次いでいます。


そんななか・・・


新潟の『ツルハシブックス』さんは、
大手書店をしのぐ人気を地元で獲得し、
集客に成功しているそうです。


なぜ、街の本屋がつぶれる時代に、
ツルハシブックスにはお客さんがあふれているのか?


タイトルにもあるように、
ツルハシブックスの地下には

『洞窟』

があります。

何かというと、実はその洞窟は「古本コーナー」で

『洞窟で宝探し(古本探し)をする』

というスタイルになっているのです。

懐中電灯で照らさないと
本が探させないくらい、

かなりリアル?
本格的?

な洞窟になっているそうです。

さらに、この『古本洞窟』に入れるのは、30歳以下だけ。
中高生や20代の若者しか入れないコーナーになっています。

ツルハシブックスには、この

『古本洞窟でお宝本探し』

を楽しみにくるお客さんが絶えないのです。

アトラクションかテーマパークを楽しむように、
1時間でも2時間でも暗闇のなかで、
古本探しをしているそうです。


■すぐには本を買わせない!?

さらに面白いのは、目当ての古本を見つけても、
すぐには「買えない」というシステム。

しかも、買う人の「年齢」によって値段が変わります。

名前
年齢
古本持ち主へのメッセージ

を書いて、
さらに

「記念撮影」

までしないと買えないのです。

めんどくさ!

と思いかけてしまいますが、
実はこれには大きな意味があります。

古本の提供者もツルハシブックスの来店者なので、
こうしたシステムにすることで

「古本の提供する人」
「古本を買う人」

のつながりが生まれるのです。

「自分が売った本が、こんな人が勝手喜んでもらってる」

というような具合です。

ツルハシブックスの壁には、
洞窟探検で古本を買った人の写真が所狭しと飾られているそうです。

ツルハシブックスにはカフェが併設されているので、

「古本を売った人と、買った人がバッタリ」

なんて偶然もあるとか。 


■顧客と関係性を築くきっかけに

さらに、洞窟探検で古本を買う人に書いてもらう
プロフィールをきっかけに、
そこから顧客との「親密生」「関係性」の
構築につなげているそうです。

17歳と書いたら、 

「高校生?」
「部活は?」
「テスト前?」

と会話をつなげて、
関係性を築くきっかけにしているのです。



■値段、便利さ以外の価値

ネット全盛の時代に、
リアルの店舗ビジネスが生き残るには

「人と人をつなげるコミュニティをつくる」

ことがヒントになるのかもしれません。

特に、本の場合、
どこで買っても中身は一緒です。

価格も勝手に割引できません。

Amazonや大手に勝ち目がないようにも見えます。

ですが、ツルハシブックスさんのように、
やり方次第では勝負できるわけです。

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ツルハシブックスさんの理念(一部)
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「著者の思いを読者に伝える」

 それだけが本ではありません。

 ツルハシブックスは
 本と人の可能性をひとつひとつ引き出す
 本屋でありたいと思っています。

 1冊の本との出会いが人生を変えます。
 1冊の人との出会いで人生は輝きます。

 そんな出会いが生まれる空間と時間をひとつひとつ、
 みなさんと一緒に創っていきたいと思っています。

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「安いから」
「便利だから」

でもなく、

「そのお店に足を運ぶこと自体」

に高い価値を提供できれば、
ネットや大手チェーンにも対抗できるかもしれません。

【ネット全盛の時代に、いかに繁盛するビジネスをつくるか】

業界・業種を問わずに
大きなヒントがあると思います。