横山弘毅のブログ Education & Marketing

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『明治維新とは何だったのか』(半藤一利 出口治明 共著)を読んでみた

数字とファクト、経済と商売の視点から『明治維新』を捉え直したら発見だらけだった件

明治維新とは何だったのか  世界史から考える

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明治維新とは何だったのか 世界史から考える

 

ライフネット生命の創業者、元CEOで現在APU立命館アジア太平洋大学の出口治明学長と『幕末史』などで知られる半藤一利氏の共著です。

 

この本が、数ある幕末もの歴史本と大きく違う点は

 

「経済と商売(ビジネス)の視点」

 

で、幕末から明治維新を捉えることができる点ではないでしょうか。ネット生保を創業したビジネスマン(起業家)である出口さんならではの視点です。

 

また、出口さんがよく語られている

 

「数字とファクト」

 

で可能な限り当時の情勢を分析し、新たな視点を提供してくれています。

 

例えば、江戸時代の良し悪しを論じる際に、

 

  • 江戸時代、鎖国してから200年の経済成長は石高ベースでマイナス0.2%が続いていた
  • 江戸時代末期には日本人の平均身長が最も低かった(≒栄養状態が悪かった)
  • 元禄時代(1700年ごろ)の日本のGDPの世界シェアは4%を超えていたが、江戸時代末期には2%と半減していた

 

というように、経済の視点と数字で出口さんが解説してくれます。

 

また、石高ベース(農業生産力)では、幕府400万石に対して、薩摩77万石、長州36万石と圧倒的に劣っていたのに薩長が倒幕に成功した要因についても

 

  • 幕末(慶応年間)で長崎横浜で10万丁以上の銃が輸入されていた(そのほとんどが薩長など倒幕勢力が買い漁ったと推測)
  • 薩長は密貿易で莫大な収益をあげて、軍の洋式化の装備や戦費に当てた
  • イギリス(薩長を支援)やフランス(幕府を支援)の武器商人がどれだけ儲けたか

 

など、これも数字と商売(ビジネス)の視点を持ち込んで解説してくれています。

 

幕末というと尊王攘夷だ何だかんだと政治信条やイデオロギーのぶつかり合いに目が行きがちですが、「経済」や「商売(ビジネス)」という「お金の動き」で捉えると新たな発見がありました。

 

興味が湧いた方はぜひ読んでみてください(^^)

 

明治維新とは何だったのか  世界史から考える

明治維新とは何だったのか 世界史から考える