横山弘毅のブログ Education & Marketing

教育イノベーションとマーケティングに関することを主に発信するブログです

高校生の起業体験「Startup Base U18 in 奥尻島」に参加!5つの気づき&3つの提案

北海道・奥尻島を舞台に高校生・高専生が起こすイノベーション!

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先週末(9/16〜9/17)に一泊二日の強行で、北海道の奥尻島に行ってきました!

お目当は、高校生・高専生向けの起業体験プログラム「Startup Base U18 in 奥尻島」。奥尻町立・奥尻高校の生徒がメインの参加で、北海道の札幌や函館からも参加者が集うということで、見学&お手伝いさせていただきました。

 

奥尻島って、そもそもどこ?

そもそも奥尻島ってどこにあるんだっけ?

すみません、自分もよくわかっていませんでしたが、函館の西、日本海側の離島です。

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一般的なイメージだと、

「あ〜昔、大地震があった島でしょ?津波で大変だったんだっけ?」

という反応が多いと思います。(自分の周りの反応の大半がこのパターンでした)

もしくは、同じ北海道の離島「礼文島」や「利尻島」と混同しているケース。

 

ところがどっこい!

奥尻島は、知る人ぞ知る(言い換えると、大多数は知らないとも言えますが、、、)手付かずの大自然とウニやアワビなどグルメが魅力の島なのです!

 

と、いうことを今回初めて知りました(恥)。

 ↓    ↓   ↓

www.nta.co.jp

 

さらに!さらに!

奥尻島にある奥尻高校(公立です)は、全国でも先進的な教育に取り組んでいるのです!(これも今回初めて知った、詳しくは後述します)

 

ということで、日曜に朝4時半起きで眠い目をこすりながら羽田へ・・・!

 

人生初のプロペラ機&北海道・奥尻島へ!

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奥尻島へは、函館空港経由で飛行機で向かいます。

が、函館からは、なんと人生初のプロペラ機・・・!((((;゚Д゚)))))))

 

正直言って、自分はあまり飛行機が好きではないので、このプロペラ機を見た瞬間、震えあがった次第です(笑)。

 

※あとで「Startup Base U18 in 奥尻島」に協賛していた「北海道エアシステム(通称HAC(ハック)」の方から、いかにプロペラ機は安全かという説明を受けました。いつも乗っている大きなジェット機よりも安全です、念のため。

 

奥尻島へはフェリーでもいけますが、函館から港まで時間が結構かかるのと、フェリー自体も2時間半かかるので、便利なのは飛行機ですね!


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プロペラ機からの眺めです。

30分もかからず、あっというまに奥尻島へ!

奥尻島が見えてきました!


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無事に着陸!(笑)

奥尻島に初上陸です!

 

奥尻島の大自然に感動!

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奥尻島で待っていたのは手付かずの大自然!

奥尻ブルーと呼ばれる美しい海に感動しつつ「Startup Base U18」の会場へと向かいました。

 

島留学にクラウドファンディング?!何だか凄いぞ奥尻高校!

さて、今回Startup Base U18 in 奥尻島」の舞台となる奥尻島の奥尻高校が実は凄いんです。

 

奥尻高校は、他の離島の高校の例に漏れず、生徒数の減少や統廃合の危機に晒されていましたが、3年前(H28年)に北海道立から奥尻町立に移管(これがまず凄い)。

さらに、現在の俵谷校長が赴任されてから、

「まなびじま奥尻プロジェクト」

を発足、さまざまな先進的な取り組みを行っているのです。

 

島の資源を最大限に活かした「まなびじま奥尻プロジェクト」として、「イングリッシュサルーン」「町おこしワークショップ」「Wifiニーネー」など、様々な取組を進めています。また、起業家教育にも力を入れ、持続可能な社会作りの主体者を育てます。

 

さらに「島留学」と銘打って、東京など、奥尻島以外の生徒も受け入れを進めています(すでにたくさんの生徒が島留学で奥尻高校に入学しています)。

 

※奥尻島の「まなじま奥尻プロジェクト」「島留学」の詳細はこちらをご覧ください。

 ↓    ↓    ↓

c-mirai.jp

ritokei.com

 

ユニークな授業としては「スクーバダイビング」授業があります(選択制)。

透明度25mという驚異的に透き通った奥尻の海で、環境問題や命の大切さについて学ぶ授業です。

www.youtube.com

 

画期的な部活動「オクシリイノベーション事業部」

さらに、画期的な「部活動」として「オクシリイノベーション事業部」があります。

離島のハンデとして「部活の遠征費の負担」という問題があるのですが、奥尻高校ではなんと「クラウドファンディグ」を実施して、この遠征費を集めるという離れ業を成し遂げています。

 ↓     ↓    ↓ 

camp-fire.jp

 

念のため繰り返しますが、奥尻高校は私学ではなく、普通の公立高校です。

そして、このクラウドファンディングの成功の流れを受けて発足したのが「オクシリイノベーション事業部」です。

部活動の支援だけでなく、奥尻島全体に革新的な変化をもたらすための様々なプロジェクトに挑戦しています。

  ↓     ↓    ↓ 

www.town.okushiri.lg.jp

  

全部は書ききれませんが、とにかく教育関係者が驚く先進的な取り組みを奥尻高校では行なっているのです!

 

高校生・高専生の起業体験プログラム「Startup Base U18」とは?

さて、そんな奥尻高校を舞台に行われる「Startup Base U18」とは一体どんなプログラムなのか、少し紹介したいと思います。

 

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StartupBase-U18ー18歳以下向け(高校生・高専生向け)起業家体験プログラム StartupBaseU18

 

「Startup Base U18」は、世界中の起業家が実践している「Lean Startup(リーン・スタートアップ」の概念を学びたった2日間でアイデアを形づくる起業体験プログラム(2daysイベント)です。 

 

そして、この「Startup Base U18」の原型は「StartupWeekend(スタートアップウィークエンド)」という米国シアトル発の起業家養成プログラムです。

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2007年の発祥後、急速に世界中へ広まり、これまで世界150カ国以上、1,200都市以上にて4,500回以上開催され、全世界で36万人以上が既に体験しているプログラムです。

さらに凄いのは、なんと23,000以上のスタートアップ(起業)がここから生まれていることです。机上の空論ではなく、実際にビジネスが立ち上がっているのが凄いですね。

 

よくあるビジネスコンテストとの大きな違いと特徴は以下の3点だと思います。

 

違い&特徴① アイデアだけではなく、実際にプロトタイプをつくる

違い&特徴② 市場(顧客)の声を聞き「アイデアの価値を証明する」

違い&特徴③ 主催者側(スタッフやメンター)からは積極的にアレコレとアドバイスしない

 

具体的に少し説明しますね。

 

違い① アイデアだけではなく、実際にプロトタイプをつくる

これはプランだけを考えて発表するビジネスコンテストとの大きな違いです。

本場「StartupWeekend」でも、参加者は起業志望者だけでなくデザイナーやエンジニアも多数参加しています。

ですので、最後の発表で、実際にサービスのWebサイトやアプリのモックを作り、審査員やオーディエンスにも「こういうサービスなんだ」と示せることを重要視しています。まさに「百聞は一見にしかず」ですね。

 

「延々と議論をに煮詰めるなら、まず行動して、具現化する」

「プロトタイプを作ってみる」

という「Lean Startup(リーン・スタートアップ」の思想を体現したプログラムなのです。

 

違い② 市場(顧客)の声を聞き「アイデアの価値を証明する」

もうひとつは、実際にフィールドワークを行い(顧客に近いユーザーや企業へのアンケート等)を行い、自分たちのアイデアがいかに世の中から必要とされているか、ということを証明することも求められることです。

 

ビジネスコンテストでありがちなのは、

・発表者は「絶対これいける!最高!」と思い込んでいる(主観)

・審査員は「いや全然ダメっしょ」とダメ出し(あくまでその審査員の意見)

と相反してしまうことです。

いかに大御所の審査員がいようとも「いやいや10,000人のユーザーが、このサービスにお金を出したいと回答しています」と事実を突きつければ、グウの音もありません。

 

違い&特徴③ 主催者側(スタッフやメンター)からは積極的にアレコレとアドバイスしない

最後は、主催者側(スタッフやメンター)からは、あえて積極的にアレコレとアドバイスしない、ということです。

なので、イベントの途中ではカオスに陥るケースも多々あります。

とんでもなく回り道をしたり、時間をかけて煮詰めたアイデアを捨てて全部ひっくり返したり、と思いきや結局は最初のアイデアに立ち返ったり。

これは、やる方も見守る方もとんでもなくスーパーストレスフルですが、はっきり言うと、試行錯誤に対するストレス耐性(暗闇の中でも光を信じて走り続けられるか)は、どんなスキルよりも絶対に重要です。アイデアや巻き込む範囲が大きければ大きいほど、なおのこと。

 

起業家であれば誰でも経験する「カオス」をあえて生徒のみで経験させる

あくまで、生徒が行き詰まり、自分自身から助けを求めてきたときにヒントを提示する。あくまで「自分たちで解決策を見つけ、適切な決断をする」ためのサポート(ファシリテーション)をするだけです。

積極的に手を貸さないことが、実は重要なのです。

 

座学の授業とは真反対の「自分たちで考え、自ら動く」ということをプログラムの中で学ぶことができる、これがこのプログラムの最大の特徴ではないかと思います。

 

①プロトタイプをつくる

②市場の声を聞き、アイデアの価値を証明する

③主催者側(スタッフやメンター)からは積極的にアレコレとアドバイスしない

 

この3つがこのプログラムの大きな特徴であり、よくあるビジネスコンテストとの違いです。

 

そして、「Startupweekend U18」を立ち上げ、のちに「Startup Base U18」としてスピンアウトして高校生向けに運営しているのが元ベネッセの森真悠子さん。

高校生(高専生も)向けのプログラムは2日間で行われます(詳細は「Startup Base U18」のHPの説明をぜひご覧ください)。

  ↓    ↓    ↓

startupbase-u18.com

 

高校生が「ビジネス(新規事業)を企画する」だけでもハードルが高そうですが、実際に「アプリやWebサイトのプロトタイプをつくる」なども含まれてくると、とても難しそうに思えます。

ですが、すでに全国各地で開催され、毎回好評を博して、今回奥尻島に初上陸しました。

 

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そんなこんなで「Startup Base U18 in 奥尻島」の会場に到着!

自分が到着したのは2日目のお昼頃ということで、各チーム議論やプロトタイプ作成が佳境を迎えていました。

 

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参加者の高校生・高専生たちは、初日にチームビルディングを行い、自分たちのアイデアをブラッシュアップしていきます。

写真は「初音ミク」の開発会社としても知られるクリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締役・伊藤博之さんからアドバイスを受ける様子です。

毎回、豪華なメンターとなる起業家の皆さんからアドバイスをもらったり、一緒に議論してヒントを得ていきます。

 

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繰り返しになりますが、この「Startup Base U18」の特徴は、主催者側(スタッフやメンター)からは積極的にアレコレとアドバイスしないことです。

起業や新規事業では、先が見えない「カオス」に陥ることがままあります。その「カオス」を体験し、乗り越える(たとえ乗り越えられなくても、正面からぶつかる、仲間と挑む)経験が何よりも重要だと思います。

 

熱気に満ちた最終発表と手加減なしの審査とフィードバック!

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そんなこんなで2日間はあっというま。

発表の最後の最後の瞬間まで、自分たちのアイデアとサービスを改良し続けます。

発表では、実際に作成したプロトタイプ(Webサイトやアプリ、製品のサンプル模型など)を披露してプレゼンをしていきます。

 

というか、みんなプレゼン上手い。

上手いというか、気持ちがこもっている。だから伝わるのか。

 

そんな生徒たちのプレゼンに対して、審査員を務めるオトナたちも本気でツッコミを入れていきます。「子どもたちなりに、よく考えたよね」という甘い基準は存在しません。

コストはどれくらいかかるのか、競合はどうか、利益はどうか、など、ビジネス視点でガチンコの突っ込みを浴びせかけていきます。

正直、ボロボロにされるチームもありますし、逆にオトナの突っ込みに反撃して、納得度を高める機会にするチームもあり、まさに真剣勝負です。

これも生徒たちには貴重な経験だと思います。

 

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優勝チームのメンバー。

とっても嬉しそうです(^-^)


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なんと今回は同率で優勝チームがもう一組!

函館からきた高専生と奥尻高校の融合チームでした。

(写真右が奥尻高校の俵谷校長先生です)


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最後に記念撮影。

本気で何かに取り組み、仲間と衝突や葛藤も経験して乗り越えた2日間。

みんないい笑顔してます(^-^)

 

最終日は奥尻島の自然と歴史を巡るツアー

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2泊3日目の最終日は、奥尻島の自然と歴史を巡るツアーで締めくくりました。


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最終日は、前日の曇り空と打って変わって、超快晴! 

2日間がんばった生徒たちへのご褒美でしょうか(^^)

 

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到着したのは、全国でも希少な「ブナの原生林」を散策できる「復興の森」。


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高校生・高専生、自分たちも宿泊したゲストハウス「imacoco(イマココ)」のオーナー外崎さんがガイドしてくださり、ブナの森を散策。

このブナの原生林だけでも、自然の歴史の学びが詰まっていて、オトナの参加者も目から鱗で貴重な経験でした。

 

※ブナの原生林の学びについてはこちらの記事を参照にしてください。 

www.hirokiyokoyama.jp

 

ブナの原生林を後にして、今度は、島の中心部「珠島山」へ。
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360度パノラマの超絶景。

写真ではこの迫力と美しさが伝わりにくいのが残念。

みんなで記念撮影しました(^ ^)

 

さらに、奥尻島の東に足の伸ばし、宮津弁天宮へ。
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江戸時代末の天保2(1831)年に、島民が大漁祈願のためお社を建てたのがはじまりだそう。海から突き出た岩山の頂上に建つ天然の展望台です!

手前の海も圧倒的な透明度で美しい。


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奥尻島のシンボル「なべつる岩」。

鍋の蓋のつまむところに似た、不思議なかたちの岩です。 


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透明度25mという圧倒的な透明度。

 

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生徒たちも大はしゃぎ!

・・・と思いきや、一番はしゃいでいたのはオトナだった!?(笑)


圧倒的な自然の美しさに、身も心も癒されます。

 

ヨソモノからみた「Startup Base U18 in 奥尻島」開催の意義と5つの気づき&3つの提案

さて、最後に「Startup Base U18 in 奥尻島」に参加させていただき、生徒たちや先生方、運営スタッフの皆さん、奥尻島の皆さんと交流させてもらって気づいたこと感じたことをまとめたいと思います。

ヨソモノの好き勝手な意見ですので、関係者の皆様どうかお気を悪くなさらず。

 

<5つの気づき>

①「教育」は集客コンテンツとして凄いポテンシャルを秘めている

②高校生にとって外部の生徒とチームを組んで何かに取り組む経験の意味の大きさ

③「アウトプット(発表)」よりも「プロセス」にこそ、意味や深い学びがある

④「起業体験」は早ければ早いほど絶対いい!

⑤「奥尻島」も凄いポテンシャルを秘めている

 

<3つの提案>

① 単発のイベントに終わらせない!

② 継続開催する!

③ 子どもだけでなく、オトナも参加するプログラムも!

 

長文になり恐縮ですが、ご興味ある方はぜひ最後までお読みくださいませ。

 

<5つの気づき> 

まずは、参加&奥尻島を訪問しての5つの気づき、です。

①「教育」は集客コンテンツとして凄いポテンシャルを秘めている

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一つ目は、奥尻に人を呼ぶ「集客コンテンツ」として、「教育」はポテンシャルを秘めているのでは、ということ。

初日に到着して、参加している生徒たちとランチを一緒に食べたのですが、函館や札幌から参加の生徒も

「奥尻島は初めてきた」

といっていたのが超意外でした。

「Startup Base U18がなければ、奥尻島には一生こなかった」

はっきりと言っている生徒もいたくらいだったので驚きでした。

自分の地元(神奈川)の感覚だと、横浜の人が、箱根や熱海、伊豆とかに行くくらいの距離感と感覚なのかな、と思っていたので。

高校生の若い世代が、奥尻にきて魅力を知るきっかけになったことは、それだけで奥尻にとって大きな意義があったように感じました。

 

また、奥尻から帰ってから100人くらいの人に「奥尻最高でした!」と話しまくっているのでが、教育関係者はかなり興味を抱くケースが多いです(「Startup Base U18」だけでなく、奥尻高校の先進的な取り組みにも)。地域創生系の人もしかり。

 

「離島 × 教育 × 起業」

 

という異質な組み合わせが興味をそそるのかもしれません。

世の中的に、

「アクティブラーニングに取り組め〜」

「学校は地域との連携を深めろ〜」

みたいな流れになっているかと思いますが、ぶっちゃけ何をどうすればいいのかわからない、というケースが大半なのでは、と察します。

まして学校なので、下手な失敗もできない。

成功事例は喉から手が出るほど欲しているのではないでしょうか?

 

日本に離島(有人)は300以上あるそうです。

となると、単に「離島で自然が豊か」だけでは、他の離島と差別化できない

わざわざ足を運ぶ理由として「教育」は魅力的なコンテンツになりうるかもしれません。視察ツアーをパッケージングして組んだら、結構ニーズはあるのでは、と思います。

 

②高校生にとって「外部の生徒」とチームを組んで何かに取り組む経験の意味の大きさ

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2つ目は、これは離島だとなおさらですが、普通の高校生でも当てはまること。

それは、自分の高校以外の「外部の生徒」と「何かに取り組む経験」の貴重さ、です。

自分の高校時代を思い起こしてもそうですが、部活などでたまに外部の高校の生徒と交わることはあっても、普段はそういう機会はありません。あと知り合う機会は予備校くらいでしょうか。

 

また、単に顔見知りになるのと、チームを組んで「何かに本気で取り組む」のは全く別ですし、そこで得られる経験は貴重だと思うのです。

実際、奥尻高校の先生から

「普段、奥尻高校内での議論だといつも勝っている生徒が、島外の生徒相手ではそうではなかった」

という話も聞いて、「他流試合」で得られる気づき、自分の足りないところ(=伸び代)の自覚には、大きな意義があるのでは、と思いました。

 

③「アウトプット(発表)」よりも「プロセス」にこそ、意味や深い学びがある

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3つ目は、この「Startup Base U18」のプログラムは「アウトプット(発表)」よりも「プロセス」にこそ大きな意義があるのだと、実際に目にして、参加した生徒の声も聞いて感じました。

 

・最初のアイデアが挫折する

・チーム内で意見の衝突が起こる

・メンターからもダメ出しされる

・市場(ユーザー)からも反応が薄い

 

などなど、こういった実際のビジネス(新規事業)でも起こりうることを、2日間でみっちりたっぷり経験できることが、とてつもなく貴重なのだと思います。

 

「否定されて(頓挫して、失敗して)、そこからどう動くか」

 

ここが、実際のビジネスや新規事業では重要だからです。

はっきりいうと、似たようなアイデアは世の中で他の人も思いつくケースが多いので、アイデアも重要ですが、それ以上に「やり切れるか」はもっと重要だからです。

(実際、発表されたビジネスアイデアは、日本ではまだなくても海外ではあったりで、全く見たことも聞いたこともないものはありませんでした)

 

2日間で作れるアウトプットには限界がありますが、2日間で手にして(変革した)マインドは彼ら彼女らの財産になり、その後の行動を変えるきっかけに絶対になるはずです。

④「起業体験」は早ければ早いほど絶対いい!

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4つ目は、こうした「起業体験」的なプログラムの経験は「早ければ早いほどいい!」という確信です。

以前、会社で新卒採用をやっていたので、大学生3〜4年生を相手にこうしたビジネスコンテスト的なイベントやワークはかなりの回数開催しましたが、正直、奥尻島の高校生たちのアウトプットと大差は感じませんでした

(もちろん、一部キレキレの学生もいたりするので、そういうケースは別ですが、そいいう学生は、大抵は学生起業や本格的なインターンを「経験」していることが多い)

 

結局、大学に進学したらといって、新規事業の起こし方や手法、企画やプレゼンを学ぶわけではないので、できるだけ早く経験して、マインド変革したほうが、絶対にプラスだと思います。(中3くらいからなら、ぎりぎり実施できると思います)

 

それから、過去に学生を面接していて「センスがいいな」とかんじる大学生は、親が商売をやっていたりするケースが多かったのは、おそらく多くの採用担当者が共感してくれると思います。

推測ですが、身近な親御さんから、起業家精神(アントレプレナーシップ)や社会の構造がどうなっているか、を自然と学び取っているからではないでしょうか?

 

別に、全員が起業する必要はないと思うですが、「Startup Base U18」のような起業体験プログラムを経験すること、起業家精神(アントレプレナーシップ)を養うことは、日本の将来を担う若い人材にとって非常に重要なことだと感じます。

 

誤解も多いと思うのですが

「アントレプレナーシップ(起業家精神)教育)」

「起業家を輩出すること」

は、また別の話だと思っています。

 

会社員だろうが、公務員だろうが、「当事者意識を持ち、主体的に問題解決に当たり、新しい価値を生み出そうとしていく」姿勢(=アントレプレナーシップ)を持つことは、これからの時代、マストではないでしょうか。

 

⑤「奥尻島」も凄いポテンシャルを秘めている

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最後に、今回の「Startup Base U18」の舞台となった「奥尻島(と奥尻高校)」も凄いポテンシャルを秘めているということです。

 

・日本で有数の自然が手付かずで残っている

・8000年前から人が住んでおり、その自然がなぜ残されてきたか「歴史」がある

・日本の地方が抱えている人口減少や高齢化、産業や目立った観光資源がない等々の「課題」も山積みである

・25年前の地震と津波から復興したモデルケースでもある

・奥尻高校など、新しく先進的な取り組みをするケースも芽生えつつある

 

少子高齢化や災害、教育改革など、これから日本が真正面から取り組まなければいけない課題が凝縮されており、解決のモデルケースになりうるポテンシャルを秘めているように感じたのです。

 

何より、奥尻島を訪れた自分や高校生たちも、言葉では表せない奥尻の魅力の虜になってしまっていたことです。

不思議なパワーが奥尻にはある気がしました。

 

<3つの提案>

次に、3つの提案です。

お節介な話ですが、自分なりこうしていくと、もっと広がりが生まれるのでは、という3つの提案を書きます。

 

① 単発のイベントに終わらせない!

② 継続開催する!

③ 子どもだけでなく、オトナも参加するプログラムも!

 

あくまで横山の私見ですので、ご容赦ください。

(実現する労力や資金面、さまざまな調整などはあえて無視しての意見です)

 

提案① 単発のイベントに終わらせない!

簡単にいうと、アフターフォローするプログラムや、もう一度奥尻島に集まるのは難しくてもオンライン会議などで繋いで、何か学んだりする機会を継続的に設けられると良いでは、と思いました。

先日、シリコンバレーに行った際に思ったのですが、こうした起業プログラムやらアイデアピッチやらが、毎晩あちらこちらで開催されており、圧倒的な「機会(出会い)の差」があります。

2日間では盛り上がっていても、日常に戻ってしまうと熱も冷めてしまうもの。

単発で終わらせず、今回出会った島外の高校生やメンター、もしくは別の地域で開催された「Startup Base U18」の参加者やメンターとも交流ができると「何か」が生まれるのでは、と感じました。

 

提案② 継続開催する!

これはそのままです。

来年以降も毎年開催した方がいいと思います。

別に「Startup Base U18」だけなく、島外から高校生やオトナを呼び込み、交流できる機会は多ければ多い方が、絶対にプラスになると思います。

 

提案③ 子どもだけでなく、オトナも参加するプログラムも!

最後は「オトナも参加するプログラム」の開催です。

具体的なイメージとしては、最近知り合って何かとお世話になっている「熱海」の事例が、参考にできることが多いのでは、と思っています。

 

寂れた観光地の代名詞だった「熱海」が奇跡(ではなく再現性があると自分は思っていますが)の復活を遂げたプロセスと行政と一体となった取り組みに、大いにヒントがあるように感じました。

 

注目されている「熱海の奇跡」

 ↓      ↓    ↓

president.jp

gendai.ismedia.jp

toyokeizai.net


熱海市と地元のNPOが共同で取り組み起業支援プログラム「99℃」

 ↓    ↓    ↓

renovation-atami.net

 

100年後の熱海を市民と行政みんなで考える「ATAMI2030会議」

  ↓     ↓      ↓

renovation-atami.net

 

※詳しくは「熱海の奇跡」関連の記事も参照していただければ幸いです。

www.hirokiyokoyama.jp

www.hirokiyokoyama.jp

 

地域創生、街おこし、といった分野は自分は門外漢ですが、ヨソモノ視点で見ても、奥尻は大きなポテンシャルがあり(課題もありますが)、何より出会った「人」に、熱意と奥尻への愛情があるように思いました。

 

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数年したら、大注目の島になっているかも!?

今回の「Startup Base U18」の参加者や奥尻高校の生徒たちから、その先頭を走るフロントランナーや起業家が誕生したらとても嬉しいですし、その可能性は大いにあると思います。

 

長ったらしくなりましたが、とにかく奥尻は人も自然も素敵なので、ぜひまた行きたいです!(笑)生ウニも食べたいので(^O^)

 

ご興味湧いた方は、ぜひ奥尻島に足を運んでみてください!

 

▼奥尻高校の公式HPはこちら

http://www.town.okushiri.lg.jp/highschool/

 

▼奥尻高校 公式Facebookページも更新中!

北海道奥尻高等学校 - ホーム | Facebook

 

 

それから、この「Startup Base U18」は次回は札幌で開催予定とのこと。

こちらも注目です〜。

subu18sapporo.peatix.com