80歳でアプリ開発を始めた若宮正子さんが本音で語る「これからの教育イノベーション」とは?
今日はデジタルハリウッド大学の佐藤昌宏教授が主催されている「Edvation×Summit 2018 麹町中学&紀尾井坂カンファレンス」に参加してきました。
海外からも著名なEdtechプレイヤーがゲストに呼ばれて開催されるビッグイベントです。
83歳iPhoneアプリ開発者・若宮正子さんの生プレゼン!
丸1日参加していろいろな講演を聴いていたのですが、個人的に最もインパクトがあったのは、80歳を超えてiPhoneアプリ開発者として有名になった若宮正子さんのプレゼンでした。
メディアにもよく登場されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
そもそも・・・!失礼ながら、83歳の人がパワポを使ってプレゼンすること自体が、正直イメージが湧かない・・・。一体どんなことを話されるのか、どんなプレゼンをされるのか、そんな興味もあって講演に参加しました。
講演テーマは「シニアのリカレント教育」について。
リカレント教育とは「生涯学習」のこと。趣味というよりも「働くことが前提にある学び直し。生涯、社会で活躍し続けるため、よりよく働くために役立つ実利、実益があるもの」を指します。
詳しくはこちらの記事を参照ください。
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若宮さんは、内閣の「人生100年時代構想会議」の有識者メンバーにも名を連ねており、そんな流れもあっての講演テーマは「リカレント教育」に。
イベント自体が「EdTech(Education×Technology)」のイベントだったので、シニアの学び直しは「遠隔授業」などの「EdTech」で、という話の流れになりました。
年齢や体力を考えると、通学は負担だし、遠隔授業などが適している、ということは、理屈ではその通りです。
ただ、若宮さんがおっしゃったのは「シニア、高齢者が、いきなり遠隔授業だなんだと言われても、ついていけない人も大勢いる」ということ。
理想はTechnologyを活用して高齢者のリカレント教育を加速させよう、ですが、現実問題そうすんなりとはいかないもの。インフラの問題、デバイスの問題、ITリテラシーの問題、いろいろあります。
リカレント教育のEdTech活用についての言及はほどほどに、話題が変わりました。
「出来ることからまずやる、が私の流儀」
とのことで、今日の講演をきっかけに、シニアが自学自習の習慣をつけるための「電子書籍を毎日読みましょうキャンペーン」を展開されるそうです。
IT慣れすることが、まず大事だよね、という趣旨。
あれこれウンチクを垂れる暇があったら「行動すべし!」を講演中に実践し出す若宮さん。熱いです。
さらに、書籍を新たに出版するそうです!
若宮さんが得意とされている「Excel Art(エクセルアート)」の書籍みたいです。
シニア向けのEdTech書籍は、他にあるんでしょうか。
そして、講演は「付録」(若宮さんの命名)に突入!笑
まずは、中国のICTライフ体験記。
中国の古都・西安を訪問したそうです。
講演会にゲストスピーカーとして呼ばれたそうです。
すげー。
西安は日本でいうと京都のような存在で、話題が中国内での「地方創生」的な話が出てきて面白かったとのこと。
さらに11月の終わりにマイアミで開催されるカンファレンスにもスピーカーとして招待されているそうです!
これまたすげーー。
さらにさらに!園遊会にも招待されたそうで、天皇皇后両陛下にもお目見えになるとのこと。「平成最後の園遊会に招待されました🎶」とウキウキでした!
最後に若宮さんがお話しされていたのが「決してアプリ開発者を目指していたのではなく、やりたいこと、興味を持ったことに挑戦したら、たまたまそれがアプリ開発でプログラミングが必要だっただけ」ということ。
これって、さらっと話されていましたが、とても重要な示唆が含まれているように思います。
シニアのリカレント教育の「方法」について議論を深めることも重要ですが、若宮さんのように、何歳になってもいろんなことに興味を持ち、ワクワク取り組めることなのではないかな、と。若宮さんは、その最高のロールモデルなのだと思いました。
最後に記念撮影していただきました!
気持ちが若々しい!負けずに頑張ります〜(^^)
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