「アカデミックコーチング学会」の研究会に参加してきました!
今日は、生まれて初めて「学会」というふものに参加してきました。
去年からご縁あって知り合った方を経由で、教育現場での「コーチング」の普及を目指し、学術的な根拠、理論の確立を目指す「アカデミックコーチング学会」の研究会に参加してきました。
▼アカデミックコーチング学会 公式HP
正直、コーチングというものに見識やスキルがあるわけではないのですが、お誘いいただいたのもの何かの縁ということで、学会に入会させていただきました。
明治大学グローバルフロントにて開催
会場は、明治大学の駿河台キャンパス(御茶ノ水)の 一角、グローバルフロントというやたら立派なビルにて開催されました。
午前中〜昼食にかけては、アカデミックコーチング学会の会長や理事の方を含めた内々でのディスカッションからの理事会(なぜか2019年度の監事を拝命しました。がんばります)。午後からは、一般参加の方を含めた研究会(発表会)が開催されました。
2019のテーマは「実践から論文へ!」ということで、実際に教育現場や企業などのでコーチング活動をされている、日本のコーチング会でもトップレベルのコーチの方3名がご登壇、さまざまな実践例をご紹介いただきました。
最初は、常葉大学(静岡)の久米昭洋先生のお話。
最近系列高校が甲子園に出場し、やっとこさ常葉(とこは)と読んでもらえるようになったとか。
静岡では、県内TOPの静岡大を抜いて、教員採用試験の合格実績をTOPを誇る大学です。
関東圏では知名度は低いですが、小学校の教員免許が取れる数少ない大学ということもあり、存在感を発揮している大学です。
久米先生はもともと高校の教員で、バスケットボール命の熱血先生だったそうです。
昔ながらの熱血指導に生徒から総スカンをくらったことを契機に、指導スタイルを180度転換。
いわゆる体育会の伝統的な指導スタイルから、コーチング的なスタンスに切り替えて、それでも普通科しかない公立高校で唯一の静岡県大会優勝を成し遂げた経歴をお持ちの方です。
その後、大学教員に転じて、コーチングの普及に努めてらっしゃいます。
研究発表では、常葉大学が圧倒的な教員採用試験の合格率を出している秘密として、コーチングをどのように授業に取り入れているか、そのメソッドをお話いただきました。
年間40回以上(おおよそ週1回ペース)で、全国各地の学校関係の講演に引っ張りだこ、というだけあり、その取り組みはとても先進的で目から鱗でした(ブログに書けない内容も多くすみません)。
子どもの幸福度世界一。オランダ流コーチング教育の伝道師、石川尚子先生。
次に登壇されたのは、子どもの幸福度世界一を誇るオランダ流のコーチング型教育の伝道師、石川尚子先生。
以前にクラウドファンディングで応援した北海道教育大の学生(通称オランダブラザーズ)長澤瑞木くんと越智達也くんの師匠です。
石川先生の著書。
教育関係者は必読!
オランダブラザーズこと長澤瑞木くん、越智達也くんの取材記事。オランダ教育事情が詳しく解説されています。
オランダ式のコーチング教育をみんなで体験!
石川先生からは、オランダ式のコーチング教育を参加者に実践(体験?!)していただきました。理屈よりも体験してみると、参加者も効能を実感できていたようです。
オランダでは、教員養成課程でコーチングは必須となっており(というより、養成課程そのものがコーチング的な構成になっている)、
「教師は極力しゃべるな、授業時間の1/3以下にしなければならない」
というスタンスが徹底されています。
教師は「正解を教えてくれる人」ではなく、「正解のない問題」を前提に、あくまで「生徒が自ら考え、試行錯誤して挑戦する手助け、後押しする存在」である点が、日本とは大きく異なります。
子どもたちが大人になり飛び込む社会が「答えのない問題だらけ」という前提で(というか事実そうですが)教育が構築されています。
アドラー式コーチングメソッド、1600人以上のプロコーチを育成してきたコーチングの超プロ、宮越先生。
最後は、少し前にベストセラーになった「アドラー心理学」をベースにコーチングメソッドを構築、実践されている宮越大樹先生が登壇。
宮越先生が主任講師を務めるアナザーヒストリー社
これまで1600人以上のプロのコーチを養成してきたということで、先生の先生的な超プロです。
<アドラーの5大理論(人間の捉え方)>
人間は意義ある人生を送りたいと根本的には思っている、という価値観が根底にある
- 主体論(創造的自己)
- 目的論
- 対人関係論
- 認知論
- 全体論
詳しくはこちらに!
幸せに生きるための実践アドラー心理学 | アナザーヒストリー
アドラー理論をどうコーチングに利用していくのか、実際に相談者(クライアント)の方に前に出てもらい、その場でコーチングを実演していただきました。
理論的な解説と実演を織り交ぜてでしたので、非常にわかりやすいのはもちろん、どうやって相手の深い部分の感情等を引き出していくかの技術は圧巻でした。うーーん、うまく文字では伝えられないのが残念、、、。
今後は、こうしたコーチングの実践例についてデータの収集と解析を進め、論文として学術的な裏付けのある分野として確立、広く教育現場に浸透させていくことがアカデミックコーチング学会の目指すところになります。
次回は3/24(日)に研究会が開催されますので、ご興味ある方はぜひお声がけください(^^)
▼アカデミックコーチング学会 公式HP
▼都内で個別に勉強会も開催したいと思います。ご興味ある方はこちらへ
studynightfever.strikingly.com