日本酒で地域創生、瀬戸酒造の挑戦。38年ぶりに酒造りを再開した慶応元年創業の神奈川の老舗酒蔵
近所の酒屋で「38年ぶりに酒作りを再開!開成町の瀬戸酒造」というPOPをたまたま見つけました。
気になって見てみると、神奈川の開成町(小田原とかのさらに奥の方、新松田とかのあたりです、といっても神奈川民しかわからないかもですが^^;)にある幕末真っ只中の慶応元年(1865年)創業の老舗酒蔵が、酒造りを再開したとのこと。
ケースを覗いてみると、
「ぴーひゃら」
「かくかくしかじか」
「月が綺麗ですね」
などユニークなネーミングと可愛らしいラベルの瀬戸酒造さんの日本酒が並ぶ。
老舗酒蔵のイメージからはギャップのあるモダンでカジュアルな装い。
細かくチェックすると、山田錦か雄町(米の品種の名前です)を使用した純米吟醸酒のシリーズのようです(マニアックな話ですいません^^;)
値段もリーズナブルだし、これはそれなりのクオリティであろう、ということで一本試しに購入してみました。
味だけでなく、ストーリーと想いがそこにある。
家に帰ってさっそく試飲。
ラベルが可愛らしくておしゃれです。
さっそく飲んでみると、、、
むむむ!!
これはとっても美味しい!!!(*´∇`*)
香りが良く、比較的すっきりですが、旨味やお米の存在感もあって、食事にもよく合う。
むはーー。
酒屋でもらった瀬戸酒造さんのカタログ。
各銘柄の説明が入っていました。
デザインもかわいらしいのも勿論、ネーミングもユニークで面白い。
それだけでなく、それぞれに作り手の想いやストーリーが書かれていて、それも合わせて読みながら飲むと美味しさや有り難みが増すように感じます。
気になってwebサイトも覗いてみました。
むむむ、、、!
これは、、、!
想定以上の非常にクオリティの高いサイトが出現。。。
ここまできて、完全に「これは、だれか仕掛け人がいる」そう確信しました。
- デザイン
- ストーリーテリング
- コピーライティング
これは、どれもプロの仕事。
老舗の酒蔵さんが自力でなかなかできるクオリティはない、と。
調べてみたら、どうやらやはりただの酒蔵さんではなかった(`・∀・´)
こちらの記事が詳しいので貼り付けておきます
↓ ↓ ↓
38年ぶりに自家醸造を復活!神奈川県開成町「瀬戸酒造店」は日本酒を通して地元の魅力を伝える
38年ぶりに自家醸造を復活!神奈川県開成町「瀬戸酒造店」は日本酒を通して地元の魅力を伝える | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」
瀬戸酒造で酒造りを再開することになった経緯は、次のような経緯だそうです。
神奈川県西部・開成町にある瀬戸酒造店は、慶応元年(1865年)の創業。歴史のある酒蔵ですが、1980年に自家醸造を中断し、他の酒蔵から仕入れた酒の瓶詰めのみを行ない、細々と日本酒を販売してきました。しかし、後継者不在で存続の危機にさらされていました。
そこで、地域おこしの依頼を受けたコンサルタント会社がみずから酒造りに関わることを決め、酒蔵を一新。蔵での酒造りを38年ぶりに再開しました。
〜中略〜
38年ぶりとなる酒造り再開の仕掛け人は、東京に本社をもつオリエンタルコンサルタンツの森隆信さんです。
3年半前、地方創生の仕事に携わっていた森さんのもとに、とある依頼が飛び込んできます。それは「開成町に酒造りを中断している小さな酒蔵がある。この蔵が酒造りを再開できるようにコンサルティングしてほしい」というものでした。・・・
(続きは記事へ)
38年ぶりに自家醸造を復活!神奈川県開成町「瀬戸酒造店」は日本酒を通して地元の魅力を伝える | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」
最初はコンサルティング依頼だったのが、自分たちが全面的に酒造りをすることになった、という珍しいケースのようです。
素人に酒造りができるのか、という問題はさておき(というか自分が飲んだ日本酒が少なくとも美味!)、PR面においては、普通の酒蔵ではできない、デザイン、ストーリー、コピーライティングでの高いクオリティでの訴求がなされているように思います。
どれだけ素晴らしい商品を作っても、世の中に知ってもらい、手にとってもらわなければ、ビジネスとしても地方創生としてエンジンがかからないと思うので。
瀬戸酒造さんや神奈川・開成町がどこまで成功できるのかはまだ未知数かもですが、ストーリーの発信力やデザイン面での訴求力、クオリティという点では参考になる面が多々あるように思いました。
個人的には、どこの会社がデザインやコンセプトメイキングを手がけたのか気になる、、、。
とりあえずリーズナブルでとっても美味しかったので他の銘柄も呑んでみます〜(^ ^)