スタディサプリAI教育研究所所長で東京学芸大学大学院の准教授も務める小宮山利恵子さんの新刊『レア力で生きる』を読みました。
小宮山さんはお会いしたことないですが、お名前はよく聞く教育界のフロントランナー。
最初「レアカ(レアカード?」に見えたのですが「レア力(りょく)」でした(。-_-。)笑
勝手に「エリートな方」というイメージがあったのですが(完全に自分のイメージです)、本書を読んだら180度イメージが変わりました。
生い立ちの苦労から、なぜ教育に使命感を燃やし生きるのか、人生100年時代の大人の学びについての考察や提案まで盛りだくさんの内容。
教育に関わる方、子を持つ親御さん、自分の人生をよりよいものにしたいと思う社会人、これから社会に出る高校生や大学生(結局全部?!笑)まで、ぜひ手にとっていただきなと思った一冊です!
以下、本書からメモや心に響いたフレーズです。ご参考にしてください。
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「受験勉強を始めた私に、母が口癖のように言っていた言葉は今でも忘れられません。
「教育は機会を与えてくれる。学べば学ぶほど人生の選択肢が増える」
母は高卒で、出版社で働いていました。学歴によって収入や待遇が変わることも痛感していたはずです。その母が必死に働いている姿を見て、私も勉強を頑張らないわけにはいきませんでした。」
「日本は、GDP(国内総生産)で世界第3位の経済大国です。しかし、7人にひとりは相対的貧困家庭で、中でも母子家庭が9割を占めるひとり親世帯の経済困窮ぶりは先進国の中でもずば抜けて高いのです。
それなのに、高等教育の費用はヨーロッパのように国が負担するわけではないため、非常に深刻な問題になっています。」
「経営コンサルタントの船井幸雄氏も、こう発言しています。「情報量は、移動距離の2乗に比例する」」
「世界は広い。そしてこの世界には、叩けば開くドアがたくさんある。これからは、目の前にあるドアを片っ端から叩いて生きていこう。そう心に決めたのです。」
「ベネッセの福武總一郎会長(当時)は、「経済は文化の僕だ」とよく言っていました」
「変化の激しい時代に、世界の情報をリアルタイムで得られないのは、大きなリスクです。1年後さえどうなるかわからない時代に、1年前の情報を、しかも翻訳された2次情報として受け取っている日本人は、その時点ですでに大きな後れをとっているのです。」
「ここで、驚きのデータをご紹介しましょう。リクルートワークス研究所が行った「全国就業実態パネル調査2018」で、「あなたは、昨年1年間に、自分の意思で、仕事にかかわる知識や技術の向上のための取り組み(たとえば、本を読む、詳しい人に話を聞く、自分で勉強をする、講義を受講する、など)をしましたか」と質問したところ、YESと回答した人(自己学習を行った人)の割合は、3 3 ・1%でした。」
「ウィークタイ「弱いつながり」の人たちは自分とは異なる情報をもたらしてくれる可能性が高くなります。」
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本書のなかでさまざま引用されるデータや数値も参考になるものがたくさんありました。
自分もあちこち出かける方ですが、小宮山さんのバイタリティには刺激を受けました(^.^)
ご興味湧いたらぜひ読んでみてください〜(*^_^*)