北海道・鹿追高校で講演&石原孝尚さんのサッカー教室を開催!
先週の日月で、北海道の鹿追高校を訪問してきました。
鹿追高校は、北海道のど真ん中、いわゆる十勝エリアにある鹿追町(しかおい)にある公立高校です。
朝ドラの「なつぞら」の舞台となったことでも注目されました(^ ^)
一昨年に訪問した、北海道・奥尻島の奥尻高校で、島留学(全国募集)や地域連携学習などに取り組み注目を集めていた俵谷校長先生の異動先ということでご縁をいただきました。
俵谷校長、異動1年目から鹿追町と連携して、公立高校の常識を超えた面白い取り組みを連発されています。
特に、NECと連携した「岡田メソッド」の実証導入は、日本の部活の在り方を大きく変えるかもしれない、エポックメイキングな取り組みになるかもしれません。
それから、さらっと「鹿追町と連携」と書きましたが、実はこれが大変にハードルが高い・・・!
なぜかというと、高校の所在地は鹿追町でも、公立高校は「北海道教育委員会」、つまり「道」の管轄。
直接的に「町」と「道立高校」は関係がないので、関係のない「町(自治体)」から財政的な支援を得たり、連携したり、というのは、実はメチャクチャハードルが高いことなのです。
それを、バンバン実現していく俵谷校長の企画力・行動力・巻き込み力は、本当にすごい・・・!
ちなみに、十勝・帯広は初上陸!
帯広空港に降り立つと、雪、雪、雪・・・!
一面の銀世界にテンションが上がります。
帯広空港から車で約1時間ほどで鹿追町に到着。
北海道、十勝、というと物凄く遠く感じます。
が、羽田から帯広まで飛行機で1時間強、帯広から車で1時間。
遠いわりにはアクセスはいい(訪問しやすい)というのが個人的な印象でした。
(空港から都市部や中心地まで車やバスで30分〜1時間、というのは地方だとザラなので)
そんなこんなで鹿追高校に到着。
今回の訪問の目的は、大きく2つです。
1日目は、鹿追高校の生徒さん・先生方・保護者の方を対象に講演をさせていただきました。
高校生がこれから大人になるときの日本がどういう現実に直面するのかという話や、現在起きている教育イノベーションの紹介や「首都圏の大学の事情」について、ということでお話しさせていただきました。
昨年開催した、明治大学や法政大学、中央大学さんのオンライン説明会を通じて、
「実は、首都圏の有名大学も、地方の受験生を欲している」
「そのための奨学金や入学後のサポートはとても充実している」
という話などは、皆さんかなり驚きを持たれていたようです。
講演後には、生徒さんから質問攻めに遭いましたが、少しでも大学進学のイメージが湧いたり、進路のヒントになったようでしたらよかったです(^ ^)
2日目は、なでしこ女子サッカーのINAC神戸の元監督、石原孝尚さんのサッカー教室。
石原さんは、W杯優勝メンバーの澤選手や川澄選手を擁するINAC神戸で史上初の史上初の4冠を達成、その後、浦和レッズレディースの監督やアメリカやオーストラリアなどでもプロコーチとして活躍した凄腕監督です。
ですが、自身はプロ選手としての経験はなく、なんと教員出身という異色の経歴の持ち主です。
そんな石原さんが、鹿追高校や地元の鹿追中学のサッカー部員たちに、サッカー教室を開催することになりました。
短期間で、町(役場)や地元の中学も巻き込み実現してしまう俵谷校長や先生方、町の役場の方も(超びっくりするくらいフットワーク軽いです)も、本当にすごいと思います。
まずは子供たちにレクチャー。
どうすれば上手くなれるのか、「良い選手」の条件とは、など、超一流の心得や選手としての在り方について、熱く語っていました。
その後、場所を体育館に移動してサッカー教室。
プロのサッカーコーチのトレーニングを生で初めて観ましたが、結構というか相当に衝撃的でした。
なかなか言語化しづらいのですが、
- 一つ一つの練習に意図と目的を明確に持たせる
- 選手に考えさせる
- コーチがいなくても上手くなる「練習への姿勢」を植え付ける
こんなところでしょうか。
仕事にもそのまま生かせるところが多々あるな〜。
兎にも角にも、生徒さんたちもとてもイキイキと練習に取り組んでいました。
一流の心構えを生徒の皆さんに熱く語る石原さん。
最後はみんなで記念撮影。
サッカー教室のあとは、鹿追の街と自然を案内していただきました。
とにかく自然が雄大で美しい。
小さな悩みは全部吹き飛んでしまうのではないかと思います。
十勝平野を一望できるパノラマ。
野生のエゾジカに遭遇!
めちゃ人に懐いてる・・・!
凍った湖の上に、氷の建物が・・・!
北海道で最も標高が高い湖、然別湖(しかりべつこ)です。
氷上の温泉もあります・・・!
(マイナス10度近いなかでの露天風呂!)
氷の建物の中へ・・・
氷の館(アイスバー)は本当に美しい・・・!
観光客の方もけっこうきていました〜。
こちらは美術館。
神田日勝さんという有名な画家の方の記念館でした。
(朝ドラ「のモデルにも
面白かったのは「ピュアモルトハウス」。
鹿追の若者は無料で利用できるコミュニティスペース。
イベントの開催や勉強スペースとしての利用など用途はさまざま、なんと2階には宿泊設備もあります。(宿泊までできるのは他ではなかなか記憶がないです)
木を基調にしたやわらかな建物で、地域の人をつなぐハブとして、とても面白い存在だと思います。
どこか欧州の雰囲気を醸し出し、おしゃれで街全体がとてもきれいです。
そんなこんなで、鹿追は自然が素晴らしいですし、なにより「人」があたたかい。
アットホームな雰囲気で、鹿追の皆さんの幸福度も高そうな印象でした。
春夏になったら、ぜひまた訪問したいなと思います〜(^ ^)
▼鹿追高校オフィシャルWebサイト