Education & Marketing 横山弘毅のBlog

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『スノーピーク「楽しいまま!」成長を続ける経営』を読んでみた。「好き」を起点にする経営に「AI時代」「アフターコロナ時代」を生きるヒントが満載

スノーピーク「楽しいまま! 」成長を続ける経営

スノーピーク「楽しいまま! 」成長を続ける経営

『スノーピーク「楽しいまま!」成長を続ける経営』を読んでみた。「好き」を起点にする経営と組織マネジメントにAI時代・アフターコロナ時代を生きるヒントがある。

キャンプ用品をなど取り扱うアウトドアメーカー「スノーピーク」の山井社長(現会長)の経営哲学がふんだんに詰め込まれた1冊です。

新潟の金物屋からスタートしたスノーピークが売上120億円・東証一部上場の企業に成長できた秘訣はもちろんですが、「AI時代」「アフターコロナ時代」を生きる上で、とても重要な示唆が含まれているように感じた1冊です。

 

自分なりにまとめると、

  • 「好き」からスタートする経営
  • 「好き」からスタートする商品開発
  • 「好き」からスタートする組織マネジメント

この3つがポイントではないかと思いました。

 

ちなみにスノーピーク山井社長の一冊目の著書はこちら。

 

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

  • 作者:山井 太
  • 発売日: 2014/06/04
  • メディア: 単行本
 

 

出版後は「好きなことだけやって、そんなんで本当に大丈夫なんですか?」とめちゃくちゃたくさんの人から聞かれたというスノーピーク山井社長。

 

なぜ「好き」を大事にするのか。

なぜ「好き」がスノーピークを成長に導くのか。

 

本書を読むとその理由がよくわかる気がしました。

 

以下は、本書から気になったところ、グッときたところを抜粋しました。

 

キャンプには世界を幸せにする力がある

 

スノーピークが取り組んでいるのは、アウトドアを通じた「人間性の回復」「家族の幸せ」「友人との親密な時間」といった、ほかの何かには代えられないことだ

 

スノーピークは一般的にアウトドアメーカーだと思われているし、中核事業の1つがアウトドアであるのは間違いない。それでも企業の本当のコアな部分をじっくり見つめ直したとき、スノーピークの取り組みは人間性の回復だといえるし、それは人と自然をつなぐことだと言い換えられるだろう。

 

「好き」という気持ちこそが AI時代を生き抜く原動力

 

「好きかどうか」というと、非科学的で非合理的に思うかもしれないが、実はこのことこそが今、最も求められているのではないだろうか。

 

私にとって好きなことをするのは、今まで誰もしていないことを実現する原動力になっているし、スノーピークの製品がほかのキャンプ用品のブランドより機能していたり美しかったりするのは、スノーピークがそれだけキャンプ好きだからにほかならない。

 

今の時代にクリエイティブなことをビジネス化する場合、好きなことにフォーカスしたほうが誰も事業化していない処女池を見つけやすいからだ。

 

もっと言ってしまえば、好きなことをすることでしかイノベーションは起こせないと思っている。

 

スノーピークは製品だけをつくる会社ではない。実現しようとするコンセプトや世界観が先にあり、それを実現するために製品やサービスをつくっている

  

転機ともいえるのが、98年からユーザーと社員が本気で語るイベント「スノーピークウェイ」を開催したことだ。このイベントで初めてユーザーとじっくり話したがその成果はとても大きく、このときにユーザーの皆さんからいただいた意見を生かしながら経営改革を進めた。

 

クリエイティブであるにはリアリスト視点が欠かせない

  

なぜブルーオーシャンの市場を切り開けるかというえば、デザインマインドカンパニーであるからだ。デザインとはそれまでにない製品をつくることであり、それこそがスノーピークのなりわいであり、存在理由だ。

 

多くの人がかっこいい会社をつくりたいし、かっこういい製品を作りたいという意識を持っている。しかし、大半は苦しくなると、かっこいいのとは違うことをする。これではブランド力をつけることは残念ながらできない。その意味では、経営者は「やらないこと」をしっかり定義すべき。

 

 ビジネスの伸ばすには、「他責化」ではなく「自責化」

  

「天気が悪いから売れない」ではダメだ。

  

私は社員が原理原則を見失った場合、結構厳しく言うこともある。相当なことがない限り社員を叱ることはないが、本当のやさしさとはやはりその人が持つポテンシャルに応じた仕事を実現させることだと思う。それによってやりがいが増大し、自己実現し、幸せに繋がるはずだ。

 

焚き火には、人と人をつなぐ力がある

 

著書のタイトルは「楽しいまま成長を続ける経営」ですが、

「他責ではなく自責」

「雨が降ったから売れない、ではダメ」

など、厳しさも垣間見える内容です。

(敢えて、そういう部分もピックアップしました)

 

ただ、苦しいことや踏ん張らないといけないことも乗り越えてあまりある

「好き」

という気持ちや没頭できるエネルギーを中心に据えることが、これからの時代とても重要になってくるのではないかなと感じました。

 

ご興味ある方はぜひ読んでみてください! 

 

スノーピーク「楽しいまま! 」成長を続ける経営

スノーピーク「楽しいまま! 」成長を続ける経営

  • 作者:山井 太
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)